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主の祈りの diglot weave (2言語が編み合わされた文書・2言語が混ざった文書)、第一回目です。

『エレメンツ』の4章まで覚えた単語等を入れ替えて,声に出して読んでみましょう。

主の祈りΠάτερ μν

ἐν τοῖς οὐρανοῖς 我らの父よ、

ねがわくはみ名をあがめさせたまえ。

ἡ βασιλεία 来たらせたまえ。

みこころの ἐν οὐρανῷ なるごとく

καὶ ἐπὶ τῆς γῆς·

我らの日用の τὸν ἄρτον、

今日も与えたまえ。

我らに罪をおかす者を、

我らがゆるすごとく、

我らの罪をもゆるしたまえ。

καὶ 我らを εἰς こころみ   あわせず、

ἀπὸ τοῦ 悪   救い出したまえ。

ἡ βασιλεία καὶ ちから καὶ ἡ δόξα

限りなくなんじのものなればなり。

ἀμήν.

Diglot Weave

ランドル ショート —  2014年4月21日

単語を覚えるのには、いろいろな方法があります。例えば、単語カード等を使って単語を丸暗記しようとする人は多いでしょう。

聖書ギリシア語の場合は単語カード等を使うのも良いかもしれませんが、やはり、何よりもそれぞれの単語が使われているコンテキストの中で覚えるのが一番いい方法なのではないでしょうか。

しかし、全くの初心者にとっては原文の様々なコンテキストにおいて新しい単語を覚えることはなかなか難しいことです。というのは、原文のどの箇所もまだ読めないからです。

そこで、diglot weave (2言語が編み合わされた文書・2言語が混ざった文書)をお勧めします。Diglot weave という文書では、学びの対象になっていない単語や文法を日本語で読み、覚えようとしている単語・語法・文法をギリシア語で読みますので、認知的過負荷を避けることができます。

これから、少しずつ日本語とギリシア語の diglot weave を作成し、紹介して行きたいと思います。ギリシア語の言葉が各文書に一つしかないときもありますが、そのコンテキストをじっくり考え、またそのシチュエーションをじっくり想像しながら、その一つ一つの言葉をしっかりと身につけて行きましょう。

そして、diglot weave に慣れたら、自分でも、辞書や聖書ソフトなどを使い、新しい単語や語形のコンテキストを見つけ、diglot weave を作りながら覚えてみてください。